« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »

2007年1月31日 (水)

ちいき猫フォーラム報告

「飼い主の いない猫が地域に優しさと責任感を広げる」

後援:環境省関東 地方環境事務所/東京都
        (社)日本獣医師会       (財)日本動物愛護協会
        (社)日本愛玩動物協会    (社)日本動物福祉協会
        (社)日本動物保護管理協会 (社)東京都家庭動物愛護協会
協賛:(株)日本ヒルズ・コルゲート

司会:本好茂一先生(日本獣医生命科学大学名誉教授)
パネリスト:山口千津子先生(社団法人日本動物福祉協会)/加藤由子先生(動物作家・東京都動物愛護推進員)/佐竹浩之先生(東京都福祉保健局安全室環境衛生課動物 管理係)/宗村美恵子・高橋真基様(北新宿地域猫の会)
Forum
印象に残ったお話として
○「地域猫」という言葉だけが独り歩きしている。
飼い主のいない猫に餌をあげまわっているだけの人や、何とか手術までは順次している人も皆 「地域猫」の世話をしていると言っている。餌場の清掃や地域住民との話し合いもなく、まして手術もしていなければ不幸な飼い主のいない猫を増産しているだけ。

○「地域猫」を普及させる上で大切なこと
活動する私たちが、万人に受けら れる態度を身につけること。私たちにとって「当たり前」のことが、他の人たちにとっては、「変人のやること」であるかも知れない。変人の言うことは聞き入れ られず、かえって猫への偏見を生むことになる。理解して貰えなくても腹を立てず、焦らず、自分の価値観を人に押し付けず、ゆっくりと地道に活動を続けること が重要。

○ 「地域猫」をなぜつくるのか? 地域のため? 猫のため?
活動する者は、「可哀想な猫を見たくない」「自分が楽になるためにしている」という側面もあることを、自覚することが大事。(全ての人がそうではありませんが)

○「地域猫」がベストではない。
猫は家畜で本来温かい家庭で愛情を受けて飼育されるべきもの。地域猫は外猫です。今はこのやり方が良いるが、地域猫が最終目標ではない。さらにより良い方法考え続けよ う。

行政側のお話は、東京都の「地域猫」に対する姿勢が感じられました。
○「東京都動物愛護推進総合基本計画」の中のひとつに飼い主のいない猫に関わる問題解決、人と猫との共存を目指す取り組みがある。
○23区のほとんどが自らガイドラインを作成している。
○今いる猫の排除はありえない→地域猫しかない。
○寄付を集められない地域の猫をどうするかが課題。

パネリストの皆さまの発言から「つるみ・地域猫をすすめる会」の活動方針は、完全ではないものの、間違ったものではないとの思いを強く確信しまし た。

東京では、環境省と東京都が 「地域猫」におおいに関心を持ち、「地域猫」を進める体制を作ろうと努力していることに感心し、また羨ま しく思いました。そして、獣医師会をはじめ、たくさんの団体が「地域猫活動」を後援し ていることに心強く感じました。日本獣医師会の後援でしたが、横浜の獣医師もいらしていたので しょうか。是非、横浜の関係者の皆様にも聞いて頂きたい内容でした。時間の都合上、第2部の合同ディスカッションには参加できませんで したが活発な意見交換が行われたことと思います。

「ちいき猫フォーラム」のご案内をくださった日本捨猫防止会の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月25日 (木)

2007 動物愛護都民公開フォーラム

<ちいき猫フォーラム>

「飼い主のいない猫が 地域にやさしさと責任感を広げる」

日時:平成19年1月28日(日)  午後1時から(開場:12時半)

会場:東京大学弥生講堂一条ホール    地下鉄南北線「東大前」下車2分

主催:社団法人 東京都獣医師会  (電話:03-3475-1701)

後援:環境省関東地方環境事務所      東京都

○第1部 シンポジウム
    座長:本好  茂一先生   日本獣医生命科学大学名誉教授
  
 「活動の現場から見えてきたもの」             
      山口千津子先生   (社) 日本動物福祉協会   
  
 「東京都の猫の適正飼育推進策」              
      佐竹  浩之先生     東京都福祉保健局健康安全室環境衛生課
  
 「猫の気持ち、人の気持ち」                      
      加藤  由子先生      動物作家
  
 「飼い主のいない猫に私たちができること」   
      崇村 美枝子様    高橋 真蔦様   北新宿地域猫の会         
                                                              

○第2部  合同ディスカッション

| | コメント (0) | トラックバック (0)

捕獲のあとの大事な作業

Hokakukii_1
一口に地域猫活動のボランティアと言っても、その仕事はいろいろあります。
チラシ撒き、電話相談の対応、相談・捕獲の現地下見、捕獲スケジュールの調整、病院の予約、捕獲、預り、病院への送迎・解放、福祉保健センターとの連絡、地域猫勉強会への参加、他団体との連絡会参加、イベント参加・募金集め、会計、ブログ管理…。数え上げたら切りがないほど。
目立ちませんが中でも重要な作業が、捕獲器の洗浄と捕獲器を覆う布の洗濯です。
活動を始める時、捕獲の先輩方から「猫が病気を持っている場合がある。キチンと消毒しておかないと、他の猫に病気をうつしたり、病気を家に持ち込むことになりかねない」とアドバイスをいただきました。

Senntaku1きょうも手術した猫たちを元の場所に解放したあと、それぞれ自宅に持ち帰り、捕獲器は洗浄の後アルコール消毒をして、布は漂白剤を入れて洗いました。今日は洗濯日和ではありませんが、次の捕獲のためにきっちりと洗いました。

あなたにできることがきっとあります。協力者を募集しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月22日 (月)

オスの去勢手術は慎重に

1月22日、地域猫をすすめる会のメンバー3人で鶴見中央、潮田、汐入に捕獲に向いました。鶴見中央では生後4カ月ほどの茶とらのメスを保護しました。通勤途上、いつもこの1匹の子猫を見かける方が心配して、私たちに連絡してきました。成長するのをしばらく待って、今日捕獲となりました。私たちが着いた時には、すでにその方と一緒いて、非常に馴れていたので「保護」という形になりました。近所の方が餌を与えていますが、まだ小さく1匹でいるため、寒さが応えるのでしょうか。目の周りがくちゃくちゃです。不妊手術と同時に、目の治療もします。解放後も気にかかる子猫ですが、餌を与える人、心配している人が近くにいるので、地域猫として生きていけるでしょう。近隣の方にもチラシを渡しお話をしておきました。

070122_161501_1潮田では、三毛とキジ白を捕獲しました。餌を与えていた方が転居したあと、引っ越してきた新しいご家族が世話をしています。このあたりには交通量の多い道路があり、一家は車の犠牲になる猫たちにとても心を痛め、これ以上増えないようにと不妊去勢手術をすることになりました。そのご夫婦の助けもあって順調に捕獲できました。心配そうに捕獲の様子を見ていた、赤ちゃんと小さなお嬢さんを連れていたお母さんが、「お話は聞いています。今度寄付します」と言ってくださいました。

汐入では、自宅周辺にいる猫たちに餌を与えている方からの依頼です。目的のメスは一回姿を見せたのですが、見慣れない私たちを警戒したのか、再び姿を現さず、結局元気なオスを捕獲しました。オスは去勢手術すると闘争心が少なくなり、力が弱くなるため、手術後その場所で生きていけるか見定めてから捕獲するようにしています。ここは、兄弟2匹で住んでいて餌を与えている依頼の方もしっかり面倒を見てくださる様子なので、この先も大丈夫でしょう。
今回も、地域猫活動に協力的な方たちばかりで、私たちもほっとしました。少しずつですが、飼い主いない猫たちの不妊去勢手術に理解を示す人増えているのを実感した1日でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月21日 (日)

不妊去勢手術済みの耳の印

070121_004101_1070121_004201
つるみ・地域猫をすすめる会では、鶴見区福祉保健センターと連絡をとりあって活動しています。昨日もメンバー3人で福祉保健センターを訪ねました。話が不妊去勢手術をした猫の耳の印に及んだ時「耳の先をカットするやり方は虐待と取られたり、かわいそうと感じる人がいる」と伺いました。
耳の印のつけ方には主に3つの方法があります。
・耳の先を少しカットする
・耳の先に糸をつける
・耳の先にピアスをつける
どれも手術中の麻酔が効いている時に行い、痛みもなく、術後の経過にも配慮したやり方です。しかしピアスは取れやすく、糸も絶対取れないとは言えません。
一番確実なのが耳の先のカットで生涯印が残ります。会では耳カットは良い方法と考えています。雑誌の表紙を飾り、マスコミやインターネットでもお馴染みの猫「はっちゃん」は手術済み地域猫の証しとして右の耳に立派なVカットがしてあります。(写真は<はっちゃん>「CREA」 2006年9月号(株)文芸春秋より)今や耳カットは、動物愛護の観点から地域猫を進める方たちの間でも常識になりつつあります。
耳に印がなかったため2回捕獲してしまい、剃髪したら手術痕があったとか、手術痕が消えていてまたお腹を開いてしまったということを私たちの会でも経験しています。
手術済みの印をつけることにご理解ご協力をお願いします。そして耳カットが手術済みの印として大変有効であることもどうか認めていただきたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月20日 (土)

今年初めて懐妊猫を捕獲

1月18日の捕獲予定数(手術予約)はメス3匹とオス1匹の計4匹でした。私たちは1匹でも多く手術したいのですが、病院の1日の手術数には制限があります。病院のご好意でメス3匹の他にオスならばあと1匹予約できますと言われていました。オスはメスより手術時間が短いからです。
今回捕獲した猫は、エサを与えていたお年寄りが亡くなったあと、空き家に住み着いた猫たちです。近所の方数人が世話を続け、それぞれの方が少しずつ個人で手術していましたが、つるみ・地域猫をすすめる会の存在を知り、連絡をくれました。私たちは事前に「18日に手術のため捕獲をします」と近隣にチラシを入れたので、様子を見に来る方もいて「よろしくお願いします」と声をかけてくださいました。
20070118170301_1捕獲の方法は、猫の好きな缶詰のエサとマタタビを捕獲器の中に入れて、猫を誘い込みます。猫たちは空腹だったのか、順調に4匹を捕獲できました。1匹はサビ猫で必ずメスと判るのですが、後の3匹は餌を与えている方も雌雄が判らないと言います。猫を怖がらせないようにそっとお尻を探るのですが、確信がもてません。
そうこうしている内にお腹に少し張りのある猫が現れました。太っているのか、妊娠しているのか? 私たちは妊娠と判断し5匹めを捕獲。すでに捕獲したなかの一番小さな猫を放しました。結局、サビ猫以外は雌雄の判断がつかずに病院に連れていきました。
今日(20日)病院に迎えに行ったメンバーが確かめると4匹全てメスだったそうです。そして1匹はやはり妊娠していました。もっと早く捕獲していれば…と思います。残念ですが2月、3月はこのようなケースが増えてきます。予定外のメスの手術を快く引き受けてくださった獣医師にいつもながら感謝した次第です。
写真は、捕獲器に入った猫が怖がらないように、ただちに古いシーツで捕獲器を包む様子です。猫たちは一般的に狭い箱の中が好きです。捕獲器の扉が閉まった途端に大暴れするような気性の荒いオス猫も、布に包んで外が見えなくなると安心するのか、おとなしくなります。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年1月17日 (水)

動物虐待の容疑者逮捕

11月28日にNPO法人アニマルファミリーからの「緊急警告」としてお知らせした、虐待容疑者が1月16日南署に逮捕されました。容疑者は横浜市の動物病院から里親を装って子猫をもらい受けては、虐待を繰り返していました。逮捕の報道に一安心しましたが、事件は里親探しをする上で、里親の身元確認やもらわれた猫をフォローアップしていく方法など、難しい課題を残しました。つるみ・地域猫をすすめる会では里親探しはしていませんが、メンバーの個人的活動においても、里親探しの安全なルールをつくり、共有していきたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月13日 (土)

猫たちの繁殖シーズンです!

最近、家の周りで猫の大きな鳴き声を耳にしませんか?「ガァオーガァオー」と猫たちが繁殖のシーズンに発するあの声です。
「飼っているのはオス猫だから、手術しなくていい」   「えさをやっているのは、オスばかりだから関係ない」と思っている方も、オス猫の去勢手術を考えてください。
「猫が増えて迷惑している」   「可哀想な猫を見たくない」と思っている方。あなたにも、今すぐにできる良い方法は、地域猫活動の根本にある不妊去勢手術の実行です。
20070111151139鶴見の町の飼い主のいない猫を今以上増やさないために、この時期の不妊去勢手術をおすすめします。猫の妊娠期間は、およそ2カ月ですから、3月から4月頃には仔猫が産まれる計算です。陽気のいい春にたくさん子供が生まれるのは動物たちには自然なことなのでしょう。本来人間に飼われているべき猫たちは、野生動物ではありません。鶴見の猫たちが暮らしているのは街の中、ジャングルでも山林でもないのです。
動物愛護の観点から、低料金で手術を行っている病院を紹介します。
人に馴れていない猫、捕獲が難しい猫の場合は、私たちがお手伝いします。
<写真は1月11日寺谷で捕獲したサビ猫(メス)。世話をしている方に抱えられて捕獲器に入りました。何事かとびっくりしていますが、落ち着いている様子です。13日午前中に元の場所に戻りました>

| | コメント (0) | トラックバック (0)

仔猫は室内飼いを約束して新しい飼い主さんの元へ!

061202_141001_2061202_141101_3
12月7日「悲しい現実」で紹介した仔猫2匹は、12月中旬にそれぞれ東京の新しい飼い主さん元へもらわれて行きました。今頃は暖かい部屋の中で幸せに過ごしていることでしょう。ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。
今回、長年飼い主探しをしている方からアドバイスを頂き「同意書」を作成しました。内容は「終生家族の一員として可愛がること、ワクチンの接種、不妊去勢手術の実行、室内飼い」などです。特に室内飼いについては必ず実行していただくことを約束して、「同意書」に署名を頂きました。

地域猫活動をしていると「猫は外に出してやらないと可哀想」と言う方に会います。しかし昔と違い、車による事故は確実に増えており、病気やノミ・ダニをもらってくるなど一歩外に出れば危険がいっぱいです。その上、近隣の庭に糞尿をし迷惑をかける可能性が高いのです。また外に出て迷子になった猫や逃げ出した猫を探さない、あるいは探し出せなくて、その猫がノラ猫(飼い主のいない猫)になり繁殖してしまうこともあります。
新しく猫を家族に迎える方も、すでに飼っている方にも、「猫は不妊去勢手術をして、室内飼い」をお願いします。(R.M.)<つるみ・地域猫をすすめる会では、仔猫の保護と里親探しは行いません。会員の個人活動です>

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年1月11日 (木)

地域の問題として考える

今日の捕獲場所は、以前親猫を捕獲した、神奈川区と鶴見区の境にあるAさんのお宅。昨年の夏、近くの駐車場に住み着いた母猫と5匹の子猫を心配した方が会に相談したのが始まりでした。不特定多数の人が餌を与えているため捕獲は難しいと思われましたが、下見をしてから捕獲までの期間に、母猫をAさんの敷地内に誘導して餌を与えるようにしていただき、難航したものの無事捕獲することが出来ました。

今回は成長したメスの子猫の捕獲です。警戒心の薄い子猫はすんなり捕獲器に入りました。オスの子猫も捕獲しようと考えていましたが、大人のオス猫が捕獲器に入ってしまいました。このオスの手術をするべきか相談しようとAさんを待っていると、道路を挟んだ向いの家のBさんが出て来て、「猫を捕まえているの?」「はい、不妊去勢手術をしてここに戻します」  「戻さないで欲しい。糞尿でとても迷惑しています」
このようにノラ猫の被害を受けている方や猫嫌いの方から、不妊去勢手術のために捕獲した猫たちを、元に戻さないでほしい頼まれることがときどきあります。
私たちは地域猫について説明しました。
「他の場所に放せば遺棄することになり、動物愛護法により罪になります。Aさんが増やした猫ではなく、この地域に住んでいた猫です。地域の問題として皆さんで考えましょう」  「Aさんが責任を持って餌を与えて、ゴミを荒らさないように防いでいます。庭に侵入して困る場合は、傷つけない程度に猫を怖がらせて、うちの庭に入ってはいけない、と教えてください。手術をすればこれ以上増えないし、尿の臭いも減り性格もおとなしくなるようです」とお願いしました。
するとBさんは、「悪さをしなければ、私も駆除してとは言いません。他にもたくさん猫が来るので、町会で考えるように相談してみます」 「是非そうしてください!」

ていねいに説明すれば、猫が苦手な方も頼もしい協力者になってくれます。Aさんの地域が町会ぐるみで猫問題を考えられたら良いですね。この問題を地域で協力して解決できたら、地域住民のコミュニケーションが高まり、他の問題が起きた時も団結できるかもしれません。

捕獲器に入った大人のオスはBさんの庭によく来て迷惑をかけている様子。今回放すと二度と捕獲出来ないかもしれないので手術することになりました。
ちなみに、最初に猫たちを心配して会に相談した人は、今では会になくてはならないメンバーとなって活動しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月 6日 (土)

合法か?  非合法か?

昔はどこの国でも、猫を捕獲して殺処分していた悲しい歴史がありました。この方法は非人道的、非教育的で多くの賛同を得ることはできず、さらに他から流入する猫ですぐに元の数に戻ってしまい、永久に殺し続けなければならなかったそうです。(「のらねこ学入門 町会長のための野良猫講座」より)
2006年に改正された「動物の愛護及び管理に関する法律」では、飼い主のいないノラ猫も遺棄したり殺傷することを禁じており、罰則が強化されました。駆除を目的とした処分は犯罪のはずです。
最近、私たちは2つの事例を経験しました。20061221140844
鶴見区のある郵便局付近で生まれた仔猫4匹のうち、3匹がゴミ袋に入れられて男に持ち去られました。つるみ・地域猫をすすめる会のメンバーが実際に目撃したわけではありませんが、私たちはそのことを福祉保健センターに相談し、それを目撃した当事者にも直接警察に通報するようにすすめました。福祉保健センターでは、そのような現場を見たら、すぐに警察かセンターに通報してほしいと言っています。センターではこのような事件には、警察とともにすぐに現場を調べにいくと言っています。上の写真は持ち去られた3匹の仔猫の兄弟で、運良く残された1匹です。
一方で、1月4日の捕獲前の下見では、全く違う事例を聞きました。ノラ猫の被害に困り果てたCさんは、福祉保健センターに相談したところ、捕獲して持ち込めば安楽死(殺処分)をしてくれる動物病院を教えられたと言いました。幸いなことに猫たちはそう簡単にはつかまりませんでした。
確かに「動物の愛護及び管理に関する法律」の中に、「犬ねこの引取り」という事項があります。しかし、殺すことを目的に捕獲することができるのか。
私たちは福祉保健センターが対応した、この2つの事例に困惑しています。
地域猫活動を行う私たちは、動物愛護法をもっと学習しなければなりません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月 4日 (木)

飼い主のいない猫と共に暮らすまちづくり

2007年の初仕事は、Aさんのご近所の下見から始まりました。この地域ではずっと以前からノラ猫にエサを与える方たちがいましたが、高齢化に伴い、引っ越されたり亡くなったりで代替わりがありました。残された猫たちは増えるばかりです。空腹の猫たちをかわいそうに思い、エサを与えるAさん。糞尿などの被害に悩むお隣りのBさんとCさんは、福祉保健センターに相談し、安楽死させることまで考えました。困ったAさんはとにかくこれ以上増えないように不妊手術をしたいと、福祉保健センターの紹介でつるみ・地域猫をすすめる会に相談しました。典型的なノラ猫をめぐるトラブルを抱えた地域です。
私たちはまずAさんに、ノラ猫にエサを与えるには3つのルールがあることをお話しました。
(1)エサは決まった時間に容器に入れて与え、一定の時間が過ぎたら片付ける。
(2)エサ場と糞の清掃をできるだけ行う。できれば砂を入れた猫トイレを置く。
(3)不妊去勢手術をする。
20061207152651_1エサを与える方にとって難しいことは(1)番のようです。いつも食べにくる猫がまだ来ないとか、気の弱い猫が食べられないなどの理由で、たくさんのエサを一晩中出しっ放しにすることがあります。これでは他の地域のノラ猫を引き寄せて、エサに集まる猫が増えるばかりです。カラスが集まったり、エサ場が散らかる原因になります。私たちは、エサを与える方には、一定の時間が過ぎたらエサを片付けることをお願いしています。

次に私たちはAさんの周辺にチラシを配布しました。さっそくBさんから被害状況について電話がありました。そこで今度はBさんとCさんを訪ね、「地域猫」について説明しました。一度は殺処分も考えたというBさんとCさんは、お会いしてみると穏やかな方たちでした。不妊手術をして猫たち一代の命は、何とかこの地域で見守ってやってほしいとお願いしました。不妊手術をしても、猫が糞尿をしなくなるわけではありませんから、被害が明日からなくなるわけではありません。しかし、繁殖や子育てのストレスから解放された猫たちはおとなしくなります。これ以上は仔猫が生まれませんから、地域の環境はよくなるはずです。1月末にはまずメス猫から手術をすることが決まりました。
今回の下見では、道路一つ隔てた区域ですでに何匹か捕獲し手術をしていたことも分かりました。ノラ猫を減らすにはまちぐるみでノラ猫の情報を集め、いっせいに不妊手術を行うことができれば効果的です。
人間が過去に無責任な飼育をした結果、生まれたのがノラ猫です。地域猫活動では、これら飼い主のいない猫を捨てたり殺したりして排除するのではなく、共に暮らす「まちづくり」のお手伝いをしています。
○写真は、他の地域ですでに手術を受けた猫たち。エサもたっぷり与えられて、太ってますね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »