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2007年1月 4日 (木)

飼い主のいない猫と共に暮らすまちづくり

2007年の初仕事は、Aさんのご近所の下見から始まりました。この地域ではずっと以前からノラ猫にエサを与える方たちがいましたが、高齢化に伴い、引っ越されたり亡くなったりで代替わりがありました。残された猫たちは増えるばかりです。空腹の猫たちをかわいそうに思い、エサを与えるAさん。糞尿などの被害に悩むお隣りのBさんとCさんは、福祉保健センターに相談し、安楽死させることまで考えました。困ったAさんはとにかくこれ以上増えないように不妊手術をしたいと、福祉保健センターの紹介でつるみ・地域猫をすすめる会に相談しました。典型的なノラ猫をめぐるトラブルを抱えた地域です。
私たちはまずAさんに、ノラ猫にエサを与えるには3つのルールがあることをお話しました。
(1)エサは決まった時間に容器に入れて与え、一定の時間が過ぎたら片付ける。
(2)エサ場と糞の清掃をできるだけ行う。できれば砂を入れた猫トイレを置く。
(3)不妊去勢手術をする。
20061207152651_1エサを与える方にとって難しいことは(1)番のようです。いつも食べにくる猫がまだ来ないとか、気の弱い猫が食べられないなどの理由で、たくさんのエサを一晩中出しっ放しにすることがあります。これでは他の地域のノラ猫を引き寄せて、エサに集まる猫が増えるばかりです。カラスが集まったり、エサ場が散らかる原因になります。私たちは、エサを与える方には、一定の時間が過ぎたらエサを片付けることをお願いしています。

次に私たちはAさんの周辺にチラシを配布しました。さっそくBさんから被害状況について電話がありました。そこで今度はBさんとCさんを訪ね、「地域猫」について説明しました。一度は殺処分も考えたというBさんとCさんは、お会いしてみると穏やかな方たちでした。不妊手術をして猫たち一代の命は、何とかこの地域で見守ってやってほしいとお願いしました。不妊手術をしても、猫が糞尿をしなくなるわけではありませんから、被害が明日からなくなるわけではありません。しかし、繁殖や子育てのストレスから解放された猫たちはおとなしくなります。これ以上は仔猫が生まれませんから、地域の環境はよくなるはずです。1月末にはまずメス猫から手術をすることが決まりました。
今回の下見では、道路一つ隔てた区域ですでに何匹か捕獲し手術をしていたことも分かりました。ノラ猫を減らすにはまちぐるみでノラ猫の情報を集め、いっせいに不妊手術を行うことができれば効果的です。
人間が過去に無責任な飼育をした結果、生まれたのがノラ猫です。地域猫活動では、これら飼い主のいない猫を捨てたり殺したりして排除するのではなく、共に暮らす「まちづくり」のお手伝いをしています。
○写真は、他の地域ですでに手術を受けた猫たち。エサもたっぷり与えられて、太ってますね。

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