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2007年5月 1日 (火)

理想的な解決

ある集合住宅の住民から次のような相談がありました。
「マンションの敷地で3匹の猫に餌をやっている。餌はほぼ決まった時間にきれいなお皿に入れて出し、食べ終わったら片付け、付近と糞の掃除をしている。管理会社にことわりを入れ、ハウスも雨の当たらない場所に設置した。しかし住民の集会で不満に感じている人が数人いると分かり、共有部分で動物を飼うのは良くない、となった。3匹に餌をやったり、掃除をしたりできずに悩んでいる」
Risouteki
運営委員4人でマンションに伺ってみました。管理会社の方は、住民集会で反対住民の存在を確認するまでは、掃除などが行き届いて他の住民に迷惑が掛からなければ良いでしょう、と敷地内に猫がいることを容認してくれていました。しかし状況が変わり、猫の存在を許す住民の側にだけは立てない、共有部分は文字通りみんなの物だから、というお話でした。

ごもっともです。他の地域では、猫に不妊去勢手術を済ませても世話をするボランティアさんを探すのが大変なのに、このマンションにはしっかり世話をする方がいて、猫の数も3匹と少ないのですが、嫌いな方にとっては、そんなことは関係ないでしょう。

とにかく、3匹全てに手術をしてこれ以上数が増えないようにするのが先決。相談者の努力もあって、3匹全ての手術を終えました。猫の退院の直後、相談者から電話があり「1匹は自分が、2匹は他の住民の方が飼うことになりました」との知らせです。会でも「良かったね」と皆、感激しました。
しかし私は相談者の「もうこれからは敷地に猫が現れても餌はやりません」という言葉が気になってしまいました。今回たまたま里親が現れたので一気に問題解決に至ったが、地域で見守る「地域猫」はこのマンションでは有り得ないことなのです。地域猫といっても猫の嫌いな方にとっては、猫好きのエゴと思えるのでは?
この問題は理性では解決できないことで、地域猫を進める上でも大きな壁なのです。

複雑な気持ちの私に運営委員の一人がこんなメールで励ましてくれました。「敷地内に猫がいるのを許さない人がいたから3匹は飼い猫になれたのですね」。そうです!  「地域猫」は飼い主を見つけられない猫たちの非常手段でしかないのです。本当は、全ての猫は飼い猫であるべきでしょう。どこでもこんな理想的な解決ができたら会は自然消滅でしょう。
でも、人間以外の生き物に対して、あまり迷惑をかけないなら、そこに居てもいいよと思える気持ちはなんだかいいと思いませんか?

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