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2008年4月 5日 (土)

磯子区の地域猫活動(勉強会より報告)

遅くなりましたが、横浜地域猫連絡会の勉強会「猫トラブル・ゼロをめざして」パネルディスカッションからほんの一部を報告します。地域猫発祥の地である磯子区の活動は、私たちの活動にも役立つ興味深い内容です。(於:青少年育成センター 08年2月3日)

<ノラ猫の数を減らす>
ヨネヤマさん(磯子区猫の飼育ガイドライン推進協議会・実践グループ)

○いろいろ試行錯誤を重ねながら、「地域猫」というスタイルにこだわって、ノラ猫の問題に取組んで10年ちょっとになる。磯子区では、地域猫という考えが生まれ、10年間にガイドラインができ、ガイドラインを推進する協議会ができ、実践グループも少しずつ増えてきた、という流れがある。緊張しながらの10年間だった。ここ数年はおかげさまで猫の数も減ってきており、だいぶ遠くではあるけれど、ゴールのテープが見えてきた感じ。

○結論めいたことを言うが。ノラ猫問題の解決のための活動で、一番大切なことは、さまざまな考え方の人たちの集合体である地域の中で、誰もがうなずける分かりやすい明確な目標を掲げることだと思う。それは、「ノラ猫の数を減らす」、というシンプルな呼びかけ、これに尽きる。「地域猫」活動は、そのための方法論だと思う。不妊去勢手術という平和的な方法で数を減らす。減らしていく過程で猫たちが地域の住民たちと共存していくための条件作りをしていく。それが、「地域猫」活動の中身だと思う。

○10年を振り返ってみて、この活動をスムーズに、できるだけトラブルが少なくなるようにいくつか工夫をしてきたが、この場で3つ申し上げたい。
・1つ目が、積極的に情報発信をしたということ。「のらねこ通信」というリーフレットを、最初の数年間は本当にマメに出して、今どれくらいノラ猫がいるのか、どれくらい手術が終わったのか、ここがエサ場です、こんな先生がいます、捕まえるのにこんな器械を使っています、そういうことまで地域の人たちに知ってもらうことが大切だと思ったので、800枚ほど刷って、戸別にお配りした。
・2つ目が、クレームの先取りということ。例えば、「フンでお困りの方はいらっしゃいませんか?私たちは『うんちパトロール』をしています。また、忌避剤も用意します。管理棟にあるので自由にお使いください」と、こちらから呼びかけていく。そのことで、猫をめぐるカリカリ・ギスギスという空気が和らいだのではないかと思う。
・3つ目が、猫以外のボランティア活動を組み入れる、ということ。私たちのグループは清掃活動だが、きっかけは、エサ場があまりにもゴミだらけだったので、何とかしようとやっているうちにだんだん範囲が拡大して。今は子どもの通学路、だいたいバス停一つ分くらいなのだけど、ほぼ毎日清掃するようにしている。何といっても地域の中での信頼度がアップする。「ヘンなおばさん」から「ちょっと偉いおばさん」になる決め手になったのではないかと思う。

<可愛がるけど増やさない>
ナカムラさん(磯子区福祉保健センター生活衛生課課長)

○平成16年に磯子区に赴任して、パンフレットを作ったり、猫で困っている人の相談に対応したりというのが主なかかわり。
・協議会の方々に刷り物を作り、行政としてのかかわりをPRするという反面、保健所なので、猫に困っている人からご相談を頂く。世話をしている人にはガイドラインをお見せして、きちんと飼わないと迷惑がかかることを、長い時間をかけて説明をしている。
・苦情をおっしゃる方には、世話をしている方と何とか接点を持ってみる、ガイドラインがあるのできちんと世話をしている人もいるので大丈夫だと、これも長い時間をかけて説明をしている。直接困っている人は、「一定のルールを守っているのであれば良いんだが・・・」とおっしゃるように感じている。
・私なりに、ガイドラインの趣旨を要約すれば、「かわいがるけど増やさない」ということだと思う。ぜひ、現在活動を続けているところを続けてほしいと思。磯子区の方の活動には敬意を表している。

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